オフィスの空調管理に!温度湿度計で「暑い・寒い」のムラを解消
更新日:2022年6月28日
オフィスの管理を担当する部署や役職の皆様は、つねに社員やスタッフが快適な環境で働けているか、日々心を砕いていらっしゃることと思います。
なかでも、エアコンなどを利用した「空調」は仕事効率に大きく影響する部分。
しかし、快適に感じる温度は個人差が大きく、またオフィス内の場所や配置によっても体感温度が変わってくるため、管理が非常に難しい…と感じておられるのではないでしょうか。
そこで今回は、快適なオフィスの空調に役立つ「温度計・湿度計」の活用方法と、おすすめの商品をご紹介します。
ぜひ取り入れて、オフィスの「暑い」「寒い」のムラ解消に役立てて下さい。
- オフィスの適正温度は何度?
- オフィスの空調問題、不満の原因は「温度のムラ」
- まずは温度のムラを知ろう
- 快適な温度と湿度とは
- 温度や湿度のムラをなくす方法
- まとめ
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オフィスの適正温度は何度?
職場の適正温度は、労働安全衛生法で定められています。
事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室内の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上、70%以下になるように努めなければならない(事務所衛生基準規則5条3項)
とはいえ、機器を設置して温度・湿度をつねにモニタリングするという義務までは課せられていないため、実際は体感温度に頼りエアコンの温度設定を調節している…というオフィスも多いのではないでしょうか。
家庭では部屋のサイズが小さいため、エアコンの設定温度と室温が釣り合いやすいですが、オフィスではエアコンのセンサーと各自の座席が離れているため、設定温度=室温とはいえません。
また広い空間では場所によって冷気や暖気が集中したり、窓際や出入り口側では外気の影響を受けたりしますし、空調の吹き出し口からの距離などにより体感温度が人によって大幅に違ってくるのです。
オフィスの空調問題、不満の原因は「温度のムラ」
SYNTH 調べ::ビジネスウーマンのオフィス環境に関する意識調査2016
上記は、働く女性を対象にした職場環境に対するアンケート結果です。
「空調の設定が暑すぎる・寒すぎる」としてストレスや不満を感じる女性は3人に1人と、かなりの割合にのぼります。
この調査では暑い・寒いともに集計されていますが、よく耳にするように、女性では夏場のエアコンが「冷えすぎ」と感じる人が多いと思われます。
一方で、女性の女性の意見に合わせれば、今度は「暑い」とストレスを抱える男性も出てくるでしょう。
こうした、もともとの体感温度の差に加え、室内で温度にムラがあることが、より空調のストレスを増長させている可能性があります。
もし暑くなりやすい場所に暑がりの男性や外回りから戻ったばかりの社員が座っていれば、「空調の温度を下げてほしい」と要望が出て、他の場所では寒すぎる…という事態になってしまいます。
これを解消するには、室内の各所の温度湿度の状態を正確に把握し、できるだけ温度のムラを発生させないことで、100%とまではいかずとも大幅な改善が期待できます。
まずは温度のムラを知ろう
室内の温度のムラをなくすためには、温度計・湿度計を設置して、場所によりどのくらい違いがあるのかを測定するのが第一歩です。
1台では差が分かりづらいので、四隅と中央で計5台など、環境の異なる数ヶ所に設置するのがポイント。
正確に計測するため、次のような設置場所を選びましょう。
- 直射日光が当たらない場所
- 冷暖房器具やドア・窓など開口部から少し離れた場所
- 普段生活している目線の高さ (1メートル前後。ただしデスクワークでは床から50センチ位が体感温度に近くなります)
- 水分や結露に影響されにくい柱の部分
快適な温度と湿度とは?
日本人が快適に感じる平均的な温度・湿度は、一般的に冬季で温度18~22℃・湿度45~60%。夏季で、25~28℃・湿度55~65%と言われています。
しかし体感温度や不快指数は温度と湿度のバランスでかなり異なり、同じ温度でも夏場は湿度を下げ、冬場は湿度を上げることでより心地よく感じられます。
また体感温度は空気の循環とも関係性が深く、暑い時期は、体のまわりには体温で暖められた空気の層が停滞、壁・床をはじめとした周囲の熱もその場にとどまりがちです。
反対に寒い時期になると、体やデスクなどの表面温度が下がり、熱の発散が活発になります。
こういった体温と空気温度の差が少なくなると、同じ室温でも暑さ寒さの不快感が和らぐことが知られています。
温度や湿度のムラをなくす方法
室内の温度や湿度にムラがあることが分かったら、次のような方法で差をなくして、快適な温度湿度を保ちましょう。
- エアコンの風よけカバーやエアコン用ファンを取り付けて空気を循環させる
- 暖房器具とサーキュレータで室内の空気を循環させて一定の温度湿度を保つ
- 暑い時期は遮熱性能、寒い時期は断熱性能をもつグッズを利用する
- オフィス内の外勤者と内勤者とでスペースをわける
- 空調の管理ルールと担当者を決める
まとめ
温度計や湿度計は、夏は熱中症やカビ発生の予防に、冬は乾燥による感染症対策に、年間を通じて役立つアイテムです。
また、コロナ禍で以前にもまして換気の必要性が強まる中、現在の室温や湿度をチェックする頻度はますます増えるでしょう。
単なる空調管理にとどまらず、オフィスの「リスク管理」の一環として、温度湿度計は必需品だといえます。
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